人とのつながりを大切にする生き方!
私が私らしく働くために
私の軸は人との関わりを大切にすること。
産前から子どもに関わる仕事に就いていましたが、産後はより自分の価値観が研ぎ澄まされ、自分が大切にする価値観を基に生きるようになりました。
自分の気持ちに正直に、家族や周りにいる人たちを大切に、どんなことにも楽しみを見出す。この信念を握りしめて私は前に進みます!
Q:ご結婚前は、子どもとの関わりを持たない仕事を経験したり、幼保の免許を社会人になってから取得したり、おもしろい経歴を持たれていると伺っています。また、出産後、幼稚園に復職を1年した後退職し、子育て支援センターで働くことを決めたということですが、今岡さんの心の中の変化について詳しく教えてください。
A:結婚前は、百貨店で働いていたいました。その頃から子どもが好きでいつか子どもと関わるような仕事をすると決めていました。幼稚園の先生になろうと思ったのは、社会人になってからだったけど、やりたいことはやるタイプだから、幼保の免許を取得して、幼稚園の先生として仕事をするようになりました。
結婚後長女を妊娠して、幼稚園は一旦退職したのですが、子どもと関わりながらでも何かしたいなという思いがありました。元の職場の恩師の紹介で、子どもを連れて働いてもいいという言葉に甘え、プレクラスの8:00〜13:00の時短で働き始めました。
子どもが生まれる前は教員として“あたりまえ”だった事が、保護者目線が強くなり“あたりまえ”が“疑問”に変わっていく感覚がありました。集団での保育は様々な成長を促す大事な場ではありますが、その時の私は、その中で個々を尊重しきれずに、どうしても同じ絵、同じ製作、横を揃えたカリキュラムをただただこなす事しかできなかったので、モヤモヤとした違和感を覚えていました。ピアノを弾いて片付けを促す、トントン前で並ぶ、笛の音ひとつで集まる…という事が自分には向いていないように思えて、1年で退職する事を決めました。
その後、NPO法人よしかわ子育てネットワークが市から受託して運営をしている美南の風とぴこの森でお仕事をするお話しをいただいて、「ここだったら子どもとお母さんと関わりを持ちながら自分らしい働きができる」と感じました。
子育て支援センターは親子が一緒にくる場所で、その時その時の子どもの駄々をこねている様子でさえ、子どもの気持ちを一緒にお母さんたちと見守って、時には子どもの気持ちを代弁したりお母さんたちが受け入れらるように言葉の変換をしたりして伝えることができる。それが魅力で、私にとってやりがいが感じられる部分の一つです。
そして、子育て支援センターでの私の役割は、お母さんたちに子どものそのままの姿を伝えたり見せたりすること、そして、子どもにたくさん「あなたはあなたのままでいいんだよ」と表現してあげることだと思っています。
Q:今は仕事をいくつか掛け持ちをされていると伺っています。ただ、子育て支援センターでのお仕事をメインにされているとのことですが、掛け持ちをするきっかけを教えてください。
A:子どもたちがどんどん大きくなってお金がかかるようになってきて、これまでの仕事だけでは子どもたちの夢を応援することができなくなったのがきっかけで掛け持ちで仕事をするようになりました。最初は「仕事=お金」みたいに簡単に私は割り切ることができなくて、「お金は必要だけど、淡々と仕事をすることはできない」って思って倉庫でのお仕事とかを掛け持ちしてみたけど続きませんでした。
今は、少しずつ前向きに捉えて、子どもとお母さんたちと関わる仕事以外に別の仕事も掛け持ちしているけど、自分の中でモヤモヤした感覚はあって、そのモヤモヤとどやって向き合っていくかが課題。やめるっていう選択肢はないけど、その仕事を自分が誇りに思えるようになるには、「自分が何か行動を起こしていかないと」と思っていて・・だから、今は子育て以外の仕事に取り組むときは、積極的に「自分を活かした自分にしかできない役割」を作るようにして、モチベーションをあげています。
Q:また、お子さんが小さい時から精力的に地域活動に取り組んでいらっしゃいますが、なぜですか?
A:地域活動は自分がやりたいことや出来ることをやっている感じです。自分が小さいころ団地に住んでいて、お祭りがあったり子ども会があったり、そういうイベントが当たり前のよう地域の人たちの手で開催されていました。そういう背景があったから、私自身が大人になっても地域のイベントに関わるのは自然な流れでした。今思えば、私は小さい時からずっと、地域貢献の輪の中にいるかなと感じます。
Q:地域活動をし始めて課題や葛藤はありましたか?
A:昔からやってみたいことはすぐ飛び込むタイプで、「やってみよう」と思うことに戸惑いは感じませんでした。ちょっとでも楽しそうと思えばやってみる、いやだと思ったらすぐに辞める、でもやってみると自分も子どもも楽しめるなあと思って今でも続けています。
Q:地域活動をすることに対して、パートナー(夫)の反応はいかがですか?
A:夫は淡々としている人で、私の活動を受け入れているのかスルーしているのかはいまだにわかりません。でも、私の活動に茶々を入れてくることはありません。言わないとやらないけど言っておくとやってくれる、すごくいい旦那を捕まえたと思っています。私ができないところは夫がやってくれるのですごく助かっています。
Q:今の自分に満足していますか?
A:私はいつでも「今が頂点」と思っています。次女が生まれた時は、長女が小学1年生になったタイミングで、「長女を学童に入れてガッツリ働こう」と思っていたので、モヤモヤしたこともありました。でも、周りに支えてくるれる地域の仲間に話を聞いてもらって全部モヤモヤをだして切り替えることができました。
今も子育て以外の仕事をしていて、モヤモヤすることもあるけど、そんなときは地域の仲間が寄り添ってくれるので、前を向いて仕事に取り組むことができています。
Q:今後の今岡さんの夢を教えてください。
将来は、高校生の長女は音楽の道に進みたいと言っていて、次女は小3だからこれからどうなるかわからないけど、今のところパティシエになりたいと言っているので、生演奏が聞けて次女が作ったスイーツを並べるカフェを開きたいと思っています。
私は、絵本が大好きだから、カフェに絵本を置いて、親子が遊びに来たり、今よしかわ子育てネットワークで活動するみんなが遊びに来て、楽しい時間が過ごせたりするような温かい場所を作りたいなと思っています。
Q:生き方働き方に向き合っている人へのメッセージをください。
A:自分のやりたいことはやって、やらなきゃいけないことは自分が楽しめることを見つけるように意識をもっていけば、モヤモヤしながらもできると思っています。また、地域活動に関しては、意識的に地域活動をしてきたわけではありませんが、自分がやりたいことが地域活動に繋がっていたんだなと今振り返って感じます。人にやってもらって助かったし、ありがとうってその人自身にも恩返しをしたいんだけど、他の人にその人からもらった優しさをつなげていけばその人も喜ぶかなといます。
仕事でも地域活動でも、周りの人に何かをして「ありがとう」って言ってもらえることで自分の役割を感じられるし、続けていけるんだと思います。
自分がやっていることって一見全部散らばっているように見えるかもしれないけど、巡り巡って自分に返ってくるから、いつか自分が困った時に誰かに「助けて」と声をかけたら助けてもらえる安心があるんです。だからこれからも自分の気持ちに正直に、周りの人を大切にしていけるような仕事や活動をしていきたいなと思っていますし、みなさんにも自分の気持ちに目を向けて、心の声を聴いてあげて欲しいです♡そして家族や周りの人を大切にする事で、未来の自分への安心を積むという生き方もある事を知ってもらえたら嬉しいです♡